こんにちは、
ともやんです。
カワサキCS250のCSは、カジュアル・スポーツの略。
カワサキとしては数少ない4サイクル単気筒モデルです。
過去を遡ってみるとカワサキ250メグロSGT(1964年)に始まり、
Z200(1977年)、
Z250FS(1982年)と
数えきれるだけのモデルしかありませんでした。
カワサキ自体が、このパワーユニットに関して、あまり積極的でなかったともいえます。
だからこそシンプル・イズ・ベストという観点に立てば、却って真面目に取り組んだモデルと言えなくもありません。
今日はそんなカワサキCS250を取り上げます。
カワサキCS250 1985 パワーユニットとプロフィール
カワサキCS250
1985年
エンジン:水冷4サイクルDOHC4バルブ単気筒
排気量:249cc
ボア&ストローク:74×58mm
圧縮比:11.0
最高出力:34ps/10,000rpm
最大トルク:2.5kg-m/9,000rpm
最高時速:150km
車両重量:136kg
始動方式:セル
ミッション:6速
タイヤ:F90/90-16 R110/80-18
価格:\389,000
カワサキCS250 1985 虚飾を排したスタンダードモデル
カワサキCS250は、虚飾を排し、スタンダードモデルに徹した、実益の高いモデルに仕上がっていました。
パワーユニットは、2軸バランサーを用いた水冷DOHC4バルブです。
ベースはKL250R(1984年)に搭載されていた単気筒エンジンです。
これをボア&ストローク(74mm×58mm)、圧縮比(11.0:1)をそれぞれ共通のまま、キャブレターの大径化(φ34→φ36mm)でパワーアップしました。
ギアレシオは6速全て共通
(①3.000 ②2.000 ③1.500 ④1.250 ⑤1.050 ⑥0.904一時減速比2.913共通)。
二次減速比のみを2.933→2.800に変更していました。
カワサキCS250 1985 出力特性
11,000rpmをレッドゾーンの入口とする高回転エンジンは、オフロードモデル向けに開発されたエンジンであることを忘れさせるほどスムーズなものでした。
振動もしっかり抑えられていて、6,000rpm付近から極僅かなピッチで発生します。
しかし、これ以上の回転域でも増幅されることはなく快適性は保たれています。
カワサキCS250 1985 車体特性
フレームはダブルクレードルで、スチール製丸パイプで、オーソドックスなレイアウトです。
もちろん、ハイパワーをしっかりとホールドしています。
サスペンションは初期作動時で比較的ソフトに、ボトム付近では腰のある、といったフレキシブルなセッティングでした。
タイヤは、前16/後18インチの設定で、コーナリングでは、以外にクイックな旋回性かと思わせます。
実際に走ってみると、軽い前傾姿勢から軽く倒しこむことで安定感を伴ったコーナリングが行えました。
まとめ
カワサキCS250は、118kgという軽量な車体で切り返しも素早く行えました。
外観のおとなしげな印象とは裏腹に、ライダーに技量次第では、意外な動力性を発揮したモデルでした。
カワサキCS250は、スタンダードモデルに徹した実益マシンです。