当時、400ccクラスのアメリカンモデルで
唯一の単気筒のパワーユニットを積んでいます。
ベースのユニットは、
輸出向けのスズキ初の
4サイクル・トレールモデルSP370。
ボアを85→88mmにワイド化(88×65.2mm)して、
圧縮比の向上を図り、更に1~2速までを変更。
オンロード向きの設定を与えています。
軽量な車体をトルクフルな力強さで走らせる印象は、
正しくムードたっぷりのアメリカンフィーリングを味わわせてくれます。
このモデルの興味深さは、
後のモデルLS400SAVEGE“サベージ”に
共通のボア&ストロークが採用されていました。
スズキGN400E プロフィールとポテンシャル
スズキGN400E
1980年1月
エンジン:空冷4ストSOHC2バルブ単気筒
排気量:396cc
最大出力:27ps/7500rpm
最大トルク:3.0kg-m/5000rpm
重量:139.6kg
燃費:45km/L
3.60-18・4.60-16
価格\320,000
4スト・ビッグシングルを搭載する異色アメリカン。
単気筒ならではの低速トルクと優れた燃費でツーリングも楽しめた。
うーん、もったいないなぁ、とこのGN400Eに対して思います。
なぜか?
逆になぜアメリカン?
もしヨーロピアンだったら名車になっていた可能性があったと思うからです。
ドゥカッティを始めヨーロッパの名車にはシングルスポーツが多いです。
しかも個人的には、オートバイ、バイク、モーターサイクルの原点は
単気筒(シングル)であり、
それを究極的に性能と操縦性の向上を
求めていくものだという考えも持っているからです。
その意味では、GN400Eはスズキが誇る
信頼性の高いシングルエンジンを使っていながら、
スポーツマインドが感じられないアメリカンというスタイルが
ちょっ残念だと思いますね。
でも実際に乗ってみると操縦性はいいんだろうなぁ・・・