ホンダ初の2ストのオフロードモデル。
モトクロッサーを通じて
技術を高めたホンダが放った
オフロードモデルです。
エンジンは、6ポート、ピストンバルブ吸入。
今から約45年前の
1973年5月10日に発売。
石油ショックで、
省エネと言われた時代で、
今の時代に通じるものがあります。
TVでは、刑事コロンボが人気番組で。
“うちのカミさんがね”
が流行りました。
ホンダエルシノアMT250 スポーツ心くすぐるマシン
ホンダエルシノアMT250
1973年
エンジン:空冷2サイクル・ピストンバルブ単気筒
ボア・ストローク 70.0mm×64.4mm
排気量:248cc
最大出力:23.0ps/6,500rpm
最大トルク:2.60kg-m/5,500rpm
重量:128kg
登坂力:35°
始動:キック 5速
タイヤ:F3.00-21 R4.00-18
価格\208,000
モトクロッサーCR250Mを
ベースに開発された
ホンダ初の本格2ストオフローダーであり、
ホンダとして初めて市販された
2ストスポーツモデルでもある。
初めて本格的に2ストを手がけたとは思えない、
パワフルなエンジンと
軽量で走破性に優れた車体の
バランスの良さで、
多くのオフロードライダーに愛されたマシンです。
ホンダエルシノアMT250 モトクロッサーCRレプリカ!?
ホンダの市販モトクロッサー、
エルシノアCR250Mの活躍は、
ホンダの技術陣にとって
大きな自信となりました。
ライバルメーカーのマシンと比べ、
どちらかと言えば
パワーバンドの広い出力特性は、
それまでの2サイクルイメージを
変えるまでのインパクトを持っていました。
ホンダは、
ここで大きな決断を下しました。
CRレプリカと言える、
ホンダ初の
2サイクルオフロードモデルがデビューです。
ホンダ・エンスー※の一人、
スクリーンのスーパースター、
故スティーブ・マックイーン(1930-1980)を
CMに起用し、
大いに話題になりました。
フレームはスチール鋼でしたが、
クランクケースはCRと同様マグ合金でした。
※エンスーとは、エンスージアスト(enthusiast)熱狂的な支持者の意
ホンダエルシノアMT250 CMにスティーブ・マックイーン起用
ホンダエルシノアMT250の
CMに起用された、
スティーブ・マックイーン。
マックイーンは、
1963年(昭和38年)に
日本でも
興行成績年間第3位の大ヒットを収めた、
「大脱走」の主演を張った人気スターでした。
映画は、第二世界大戦中、
脱走常習犯ばかりを集めた
ドイツの特別収容所から
集団脱走を企てる
連合軍の捕虜たちを、
実話に基づいて爽快に描いた大作です。
資材調達や情報収集など、
それぞれ役割分担を決めて
テキパキと事をすすめるさまに、
戦争映画ということを忘れて、
スポーツ感覚で引き込まれてしまい、
また、オートバイをかっ飛ばす
スティーブ・マックイーンのカッコ良さは、
つい脱走に失敗して多くの
犠牲者が出たことを忘れさせてしまいました。
その後味の良さがヒットの要因だっったようです。
またエルマー・バーンスタインのテーマ曲もヒットしました。