カワサキ 750SS マッハⅣ
500、350に続くマッハシリーズの第3弾。
排気量が大きい分、
低中回転では500よりも
穏やかな特性を見せていましたが、
4000回転を過ぎてからの加速は凄まじく、
フロントにはシリーズ初のディスクブレーキを搭載しました。
最高速203km/h、
ゼロヨン12秒という
当時世界最速の性能を持った
モンスターマシンでした。
カワサキ 750SS マッハⅣ
カワサキ 750SS マッハⅣ
1971年10月発売
エンジン:空冷2サイクル・ピストンバルブ並列3気筒
ボア・ストローク 71mm×63mm
排気量:748cc
最大出力:74ps/6,800rpm
最大トルク:7.9kg-m/6,500rpm
重量:192kg
最高速:203km
0-400:12.0秒
始動:キック 前進5段
タイヤ:F3.25-19 R4.00-18
価格\365,000
グラフィックの変更と
メッキフェンダーが
採用された
マイナーチェンジ・モデル。
国内向けには最終型で、
輸出向けは75年まで生産されました。
圧倒的な出力と斬新なフォルムを
築いた“マッハシリーズ”の
頂点に立つモデルだけに、
シリーズそのものの行く末に
懸念の声も上がっていました。
既にDOHC4サイクル4気筒(Z1/1972年6月)は、
海外でその産声を上げ、
国内では“ゼッツー(750RS-Z2、1973年2月)が、
大反響を巻き起こしていた頃でもありました。
登場したときはどんなに注目を浴びても、
いつかは飽きられ忘れられます。
その時どんなに時代を
席巻してもいつかは終わりが来ます。
2ストの大排気量の
マッハシリーズも
その終焉が迫っていたのです。
恐竜時代、
圧倒的な存在感を誇っていた
ティラノサウルス・レックスが
絶滅したように、
マッハシリーズの終焉は、
そんな事を連想させますね。
その後、2ストのオートバイは、
250cc中心にコンパクトな方向に
進化をすることになりました。
なんか恐竜時代が終わって、
より効率のよい生物としての
鳥類として進化したことと
ダブってしまうなぁ。
マッハシリーズは、
いろんな事を想像させる
ロマン溢れたモーターサイクルでした。