新たなカワサキのフラッグシップスポーツとして登場。
Z1000J系のエンジンをベースに
ボアを広げて排気量をアップした上に、
量産車として初のフューエルインジェクションを採用。
キャブレター仕様では真似のできない
スロットルレスポンスを実現しました。
カワサキZ1100GP プロフィールとポテンシャル
カワサキZ1100GP
1981年
エンジン:空冷4サイクルDOHC4気筒
排気量:1089cc
ボア&ストローク:72.5×66mm
最大出力:108ps/8,500rpm
最大トルク:9.8kg-m/7,000rpm
重量:237.3kg
タイヤ:3.25-18・4.25-18
輸出車
国内向けのZ750GP/400GPに先立ち、
輸出向けにデビューさせたモデルです。
コンピューター制御のフューエルインジェクションを装備。
欧州向けには100ps規制に適合させ、
北米向けにフルパワーの108ps/8500rpm仕様がリリースされました。
ベースモデルとなったのは、Z1000-J1(1981年モデル)。
黒塗りのクランクケースカバーにブラックマフラーを与え、
ワイルドな印象を作り出しています。
カワサキZ1100GP フラットな出力特性が印象のマシン
インジェクションの効果かスムーズな加速感が得られるマシンでした。
ビッグパワーが発揮される中速から高速にかけて、
突発的な変化のないフラットな出力特性が印象的。
ビッグパワーのモデルは、アクセルコントロールに
パワーユニットがシビアに反応するため、
一定スピードに保つような場面では、困難が付きまとうものです。
しかし、このモデルに関しては、
インジェクションが有効に働いてくれます。
そのため発信時のクラッチミートにも神経を使うことはありません。
ただ、2000~3000rpmを多用する市街地では
ビッグマシン故のギクシャク感は表れてしまいます。
サスペンションは低速でソフトに、
高速ではハードにプログレッシブに反応し、
リアの2本サスもユニトラックに比べ、遜色ないものでした。