1976年(昭和51年)12月に
前月に発表されたGS750に続いて
スズキが発表した意欲作。
750と同時に開発されたGS400は、
当時400ccクラスでは、
唯一のDOHCを採用した
180度クランクのパラレルツインを搭載。
軽快でパワフルな走りで
爆発にヒットしたモデルでした。
スズキ GS400 プロフィールとポテンシャル
スズキ GS400
1976年12月発売
エンジン:空冷4サイクルDOHC2バルブ2気筒
ボア・ストローク65mm×60mm
排気量:398cc
最大出力:36.0ps/8,500rpm
最大トルク:3.2kg-m/7,000rpm
重量:172kg
最高速:160km(推定)
0-400:–.-秒
始動:セル・キック 6速
タイヤ:F3.00-18 R3.50-18
価格\320,000
発売当時の1976年(昭和51年)、
400ccクラス唯一のDOHCバルブ機構と
ギア駆動のバランサー、エンドレスドライブチェーン等、
最新の機構が与えられていました。
スズキとしては、
初の4サイクルモデルはGS750が76年11月、
GS400は76年12月と僅か1ヵ月遅れの第2弾として登場。
GS750と同時の開発と言うこともあって、
エンジンパーツには多くの共通部品が使われていました。
ピストン、ピストンリング、バルブ関係の互換性がありました。
ちなみにボアは400も750も同じ65mmでした。
クランクは180°で、
支持は4個のメーンベアリング(左端のみがローラーベアリング。他の3個がボールベアリング)。
バランサーは通常のチェーンではなくギア駆動でした。
セルモーターも耐久性のあるギア駆動を用いていました。
エンジン内でチェーンを使用するのは、カム・チェーンのみ。
調整は、スズキの特許であるチェーンテンショナーを
シリンダー背後におき、伸びを自動に調整していました。
とにかく他のメーカーのライバル2気筒モデルにない、
スムーズさが、このパワーユニットの特徴でした。
ギア駆動の一時バランサーを用いたことで、
ミッション内でおける噛み合うドッグが互いに接近して配置でき、
ギクシャクしたパワーフィーリングを打ち消すことに成功しました。
ライバル車は、
ホンダCB400T(HAWK-Ⅱ)、ヤマハGX400、カワサキZ400等が揃っていましたが、
その中では群を抜いたモデルだったのです。
スズキ GS400が発売された時代
1976年、動物パニック映画ブームを巻き起こした
「JAWSジョーズ」が日本に上陸しました。
※画像はイメージです。
巨大人食いザメの恐怖と、立ち向かう男たちとの闘いを描いた、
スピルバーグの名を確立した驚異的なヒット作でした。
監督は、73年『続・激突!カージャック』で劇場映画に進出したばかりの
28歳のスティーブン・スピルバーグでした。
若き監督は、大抜擢に応え、前半、小出しのサメで恐怖をあおり、
後半で怪物退治の海洋アクションを派手に展開、
さらに随所にショッカー的要素やユーモアを織り込んで
一級の娯楽映画作品に作り上げました。
75年度アカデミー作曲、音響、編集賞受賞作品で、
音楽担当は、ジョン・ウィリアムズ。
そしてスピルバーグは、このヒットで
自分のしたい仕事が自由にできるフィルム・メーカーになって行きました。