1978年3月、以降40年近くの
ロングセラーとなる伝説的なマシンが、
ヤマハから発売されました。
その時、それだけ長く愛されるマシンになるとは、
当のヤマハのスタッフさえ
思いもよらなかったことでしょう。
そうマシンの名前こそ、ヤマハスポーツSR400。
ビッグトレールXT500のOHC単気筒をロードスポーツ向けにセッティング。
ダウンチューブをドライサンプのオイルタンクとして使用した、
セミダブルクレードルフレームに搭載したビッグシングルのパイオニアでした。
エンジンは、同時に登場したSR500のストロークを短縮したものでしたが、
その分、500ccに比べて吹け上がりは軽快でした。
1978年と言えば、僕が中型自動二輪の免許を取った年。
僕の最初のマシンは、同じヤマハのGX400でした。
しかし、ビッグシングルへの憧れは強く、
その後、よりスポーティーなヤマハSRX400に乗り、
いろんな場所に出かけました。
結局、35歳で結婚後、あまり乗らなくなり手放してしまいました。
ヤマハスポーツSR400のプロフィール
ヤマハスポーツSR400
エンジン:空冷4サイクルOHC単気筒
ボア・ストローク:87mm×67.2mm
排気量:399cc
最高出力:27ps/7,000rpm
最大トルク:3kgm/6,500rpm
始動:キック 前進5段
最高速度:130km
タイヤ:F3.50-19 R4.00-18
車両重量:158kg
燃費:44km/h
価格:¥310,000
当時400cc クラスとして
初めての4サイクル単気筒モデルで
注目されました。
出力数値では表せない
新鮮な体幹をライダーに与えてくれたんですね。
単気筒とはいえ古典的なロングストロークを取らずに、
かなり思い切ったショートストロークを採用しています。
だから軽快感あふれる操縦性は、
400ccクラスを意識させることなく、
誰にでも思い通りに操れる爽快感をもたらしてくれました。
残念ながらデビューから40年を前に、
昨年2017年9月1日に生産終了の発表が、
ヤマハの公式ホームページで発表されました。
しかし、40年近くの間、安定した支持を得られていることも
今や驚くべきことではなく当たり前の方のように思えるほどです。
スタンダードモデルとしてばかりでなく
カスタムベースとしても魅力的なマシンでした。