こんにちは、
ともやんです。
ヤマハRZ125は、1982年5月に発売以来、プロダクションレースでも大活躍するモデルでした。
デビュー翌年の1984年には、サーモスタット付きのRZ125Sに名称を改められ、ミニカウルを装備するなどスタイル面でもイメージをアップさせました。
’85年は、車体各部に大幅な改良が実施され、性能の強化と商品力の向上が図られました。
ヤマハRZ125 1985 プロフィール
ヤマハRZ125
1985年
エンジン:水冷2サイクルピストンリードバルブ単気筒
排気量:123cc
ボア&ストローク:56×50mm
圧縮比:—
最高出力:22.0ps/9,500rpm
最大トルク:1.70kg-m/9,000rpm
車両重量:98kg
始動方式:キック
ミッション:6速
タイヤ:F80/100-16 R90/90-18
価格:\283,000
ヤマハRZ125 1985 性能特性
新たに採用されたのは、吸気の流入をスムーズにするYEIS(ヤマハ・エナージー・インダクション・システム)と、全域で効率の良い排気タイミングを確保するYPVS(ヤマハ・パワーバルブ・システム)。
特にYPVSは、コンピューター制御で回転揺動する可変式バルブのために、従来のON/OFFの2段階開閉式ではなく、幅広い回転域でスムーズに最適の排気タイミングが得られるものとなっていました。
YPVSのシステムに同調させるように、チャンバーをサイレンサー別体式の多段膨張式とし、特性の向上と特にレーシーな印象を強めました。
ヤマハRZ125 1985 パフォーマンス
ヤマハRZ125の出力は、従来に比べ
20ps/9,500rpm、1.5kg-m/9,250rpm
↓
22ps/9,500rpm、1.7kg-m/9,000rpm
と大幅に向上。
キャブレターの大径化(φ26mm)とともに点火時期の最適化も図られていました。
ヤマハRZ125 1985 車体特性
RZ125の車体を構成する部分では、フロントホイールの16インチ化です。
インナーチューブの大径化(30mm→33mm)を図ったフロントフォーク。
フォークピッチもワイドホイールの採用に合わせて、156mm→175mmに変更しました。
キャスター角を26°15′→25°30′。
フォークオフセットを53mm→40mmに短縮。
ホイールベースを1,295mm→1,275mmと20mm短縮してハンドリングにも軽快性とともに剛性感ある印象を与えていました。
ホイールは、これまでのRZシリーズに採用されていた渦巻き型からニューデザインのキャストホールとなりました。
’85に標準装備となったレーサータイプのハンドルグリップやアンダーカウルと合わせて、外観の印象を新たにしました。