こんにちは、
ともやんです。
XL500Sに搭載されていた空冷シングルエンジンに
セルスターター追加などの改良を加え、
ダートトラッカー・スタイルの車体に搭載した、
珍しいスタイルのシングルスポーツです。
輸出用のFT500には、アメリカの有名なダートトラックコースに由来する、「アスコット」というペットネームが付けられていました。
ホンダFT400/500 1982のプロフィール
ホンダFT400/500
1982年
エンジン:空冷4サイクルOHC単気筒
排気量:398(497)cc
ボア&ストローク:89.0×64.0(80.0)mm
圧縮比:8.6
最高出力:27.0(33.0)ps/6,500rpm
最大トルク:3.2(4.0)kg-m/5,000rpm
車両重量:158(159)kg
タイヤ:F3.50-19 R4.25-18
価格:¥423,000(\428,000)
“フラット・トラッカー”と言われる新ジャンルを印象付けたモデルです。
本場アメリカのダートトラックを疾走するレーサーをイメージして設計されただけに、日本でも馴染みが薄く、新鮮なスタイリングでした。
もっとも日本においてはロードスポーツモデルにジャンルを置き、豪快なカウンターをあてる等と言う走りを行うというものではなく、ムードを味わうだけのモデルとなりました。
ホンダFT400/500 1982のポテンシャル
フロントフォークのインナーチューブ径は37mm、スタビライザー付きとあって剛性感は高いものでした。
但し、ストローク長もあり、キャスター角(29°30′)と相まって舗装路では踏ん張り過ぎとなり、パワーを掛ければ掛けるほど外側へと膨らんでしまうという傾向がありました。
もっとも400ccでも158kgと軽量のモデルだけに、一瞬のスロットルの戻しでフロントのグリップは回復しました。
ホンダFT400/500 1982の楽しみ方
また、ダートトラックを意識したとは言え、このモデルのオフ走行は決して褒められたものでなく、飽くまでもフラットな路面を選んでほしいモデルでした。
FT500は、ビッグシングルとは言え、2軸バランサー機構を持った低振動と、セルフスターターの気軽さがあって、使用感の自由度が高いモデルです。
市街地からハイウェー走行まで十分にこなすモデルで、ファイナルのギア比を若干落としての市街地走行はことのほか楽しいものでした。
最後に
ホンダFT400(500)は、ダートトラックをハードに責めるイメージで売り出したタウンユースのマシンでした。
まあ、カッコだけと言ってしまえばおしまいですが、日本での使い方を考えればそれが正解で、ビッグシングルながら、扱いやすいマシンで街乗り用としては最適なもので、僕もヤマハのSRX400を購入するとき候補にしたほどです。
ただ、逆にスタイリングだけではなく、もう少しワイルドな面があっても良かったのですはと思います。
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