1965年(昭和40年)当時、小学2年生だった僕が良く見ていたTV番組が、オバケのQ太郎とジャングル大帝です。
ジャングル大帝を見て、なんで肉食動物と草食動物が共存できるんだと不思議に思った記憶があります。
レコード大賞は、美空ひばりの”柔”で、加山雄三の”君といつまでも”がヒットした年でもあります。
美空ひばりは亡くなって30年近く経ちますが、同い年の加山雄三は、80才の現在も元気に活動されています。
ホンダ ドリーム CB450 初のツインカムエンジン搭載
ホンダ ドリーム CB450
1965年
空冷4サイクルDOHC2気筒
排気量:444cc
最大出力:43ps/8,500rpm
最大トルク:3.82kg-m/7,250rpm
車重:187kg
タイヤF3.25-18 R3.50-19
最高時速:180km
価格:\268,000
“鯨タンク”の愛称で親しまれたバーチカルツイン・モデル。
大排気量の量産車にあって、初のDOHCエンジンを持ち、飛ぶ抜けたハイパワーで、世界の名だたるライバルを圧倒した歴史的名車です。
当時は、排気量650ccを中心とした英国車がトップに君臨していましたが、ホンダは技術力を全面に打ち出すため、敢えて排気量を抑え、持てる技術力の全てのこのモデルに注ぎ込みました。
ホンダ ドリーム CB450 60年代を代表するマシン
CB450は、量産車で初のツインカム・エンジン搭載で、それだけでも十分に魅力あふれるマシンでした。
それでも高性能化への追求は妥協することなく図られました。
バルブスプリングはコイルではなく、トーションバー・スプリングを用い、サージング現象への対応が図れています。
これは、バネの固有振動数がバネの作動する荷重の回数と一致するか、その整倍数に相当する時に起きる共振現象により、バネ自体に破断をきたす現象で、固有振動数をより高く設定できるトーションバー・バルブ・スプリングが有利とされ採用されたものです。
クランクの支持はニードルローラーベアリングを使用。潤滑方式はプランジャーポンプによるウェットサンプ。
オイルは2重ろ過方式の採用により、エンジン各部の摩耗も少なく耐久性に優れたものとなっていました。
ホンダ ドリーム CB450 操縦性は軽快
車体は小ぶりで250ccクラスを思わせるまとまりの良さで、操縦性も軽快感のあるものでした。
レッドゾーンは1万回転、最高200km/hのメーターと、エンジン性能には誰もが目を見張りました。
0-400を13.9秒、最高速度180km/h以上は紛れもない事実として証明されたマシンでした。
ただ、KOとK1でフレームに違いがあり、それが操縦性にも影響が出ていたようです。
K0は低速から高速まで素直なコーナリングを提供してくれましたが、ホイールベースを延長したK1は、直進安定性は改善されましたが、低速でのコーナーリングでは、ハンドルが切れ込みライダーの対応が必要となりました。
まとめ
1965年(昭和40年)に発売されたホンダ ドリームCB450は、エンジンが先走りしたようなマシンでしたが、60年代を代表するインパクト溢れるマシンでした。