60年代 日本のモーターサイクルの幕開け
日本のモーターサイクルの話が面白くなるのは、60年代からですね。
これから60年代の各メーカーの往年の名車をご紹介していきます。
ヤマハスポーツ250S/YDS1
ヤマハスポーツ250S/YDS1
空冷2ストピストンバルブ並列2気筒
排気量:246cc
最大出力:20ps/7,500rpm
最大トルク:1.9kg-m/6,000rpm
車両重量:138kg
最高速度:140km/h
価格:\185,000
1959年9月(7月という資料もあり)
浅間火山レースの功績
1957年(昭和32年)晩秋に行われた「第2回浅間火山レース」は、
当時のトップクラス10社がワークス・マシンを繰り出すという
空前のイベントとなりました。
第2次大戦後乱立したモーターサイクル・メーカーの淘汰が進む中、
このイベントは、一段と各メーカーの企業格差が鮮明になってきました。
その中、ヤマハは全社を挙げ挑み、北軽井沢に近い養狐園を借り長期間の合宿トレーニングを行い、マシン、ライダーのレベルアップを図りました。
その結果ヤマハは、ウルトラライト125cc、ライト250cc出場両クラスに完勝するという輝かしい成績を挙げことが出来ました。
このレースのために創作されたレーシングマシンがYDS1のルーツと
なったわけです。
国産初の5速ミッション、小型風防と一文字ハンドル、
大径キャブの独特な吸気音、
0→400m加速16.8秒、どれもマニアを魅了するに十分な内容でした。
またスクランブラーキット(\35,530)、レースキット(\55,670)も併売され、そのスポーツ性はライダーたちを刺激しまくりました。
発売当初は「250S」と命名されていましたが、
生産台数が3,000台を突破したところで、「YDS1」と改名されています。
オレンジ系のパールメタリック・カラーが、今でも往年のマニアの記憶の中に残っていると思います。
そのマニアの方たちもいまでは80才を越えておられるでしょうか。
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