ホンダ スポーツカブC110 ボーイズレーサーは少年の夢と憧れ

1960年(昭和35年)か。。。

 

僕は、1957年(昭和32年)、富山湾に面する小さな漁師町に生まれました。
生まれた時はまだ富山市にも入っていませんでした。

 

僕の生家は、海まで150mしか離れていない場所にあり、夜中寝ていると海が荒れている夜などは、打ち寄せる波の音が聞こえるくらいでした。

 

僕がまだ2,3歳頃の写真を見ると、家の前から海まで何もなく、道路がそのまま海に繋がっていると見える風景でした。

 

そんな僕も昨年60才になり、定年を迎えました。でもそのまま働き続けています。

 

そして今年デビューして60年を迎えるオートバイがあります。

そう、ホンダのスーパーカブです。
1958年のデビューです。

 

そしてアメリカには、59年にデビューして60年近く歌い続けているシンガーソングライターがいます。

そうボブ・ディラン。

長く続けるということはそれだけで偉大です。

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ホンダ スポーツカブC110/111 1960

 

エンジン:空冷4サイクル・OHV単気筒
排気量:50cc
最高出力:5ps/9,500rpm
始動方式:キック
ミッション:3速
重量:66kg
タイヤ:F2.25-17 R2.25-17
燃費:90km/L
最高速:85km/h
価格:¥58,000

 

スーパーカブのエンジンをベースにしたOHVは、チューニングによりリッター100馬力と驚異的な数値を叩きだしていました。

 

新型のバックボーンフレームとテールリフトされたセミアップマフラー。特徴的な長いインシュレーターを持つサイドドラフトキャブレター、リアにせりあがるロングシート、テールカットされたリアフェンダーなどなど、そのインパクト溢れるスタイルは、ボーイズレーサーを彷彿とさせてくれました。

 

ミッションは、C110が前踏み3速、C111はカブと同様の自動遠心クラッチを装備。

60年代の少年たちの魂を熱くさせた傑作のモデルです。

 

ホンダ スポーツカブC115S 1961

 

エンジン:空冷4サイクル・OHV単気筒
排気量:54cc
最高出力:5ps/9,500rpm
最大トルク:0.38kg-m/8,500rpm
始動方式:キック
ミッション:3速
重量:66kg
タイヤ:F2.25-17 R2.25-17
燃費:90km/L
最高速:85km/h
価格:¥60,000

 

C110Sのボアを40mmから42mmに広げて、排気量54ccとし、2人乗りを可能にしたモデル。

 

数値上の出力に大きなは変化はないけど、もともと粘り強いエンジンなので、このようなバリエーションに派生されることが可能でした。

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60年代に入ると、それまでのオートバイは実用車という枠を超えて、様々なバリエーションが出てきました。楽しい時代だったかもしれません。

 

また4ccアップのメリットとして法定速度も10km/hアップの最高速度40km/hまで範囲が広がりました。



ホンダ スーパーカブとボブ・ディラン

 

ホンダ スーパーカブとボブ・ディランは多分まったく関係ないでしょう。

 

ディランは、たしか60年代後半にオートバイ事故で怪我をしてしばらく休養していました。でもそのオートバイは、スーパーカブだったか、または日本車だったかはわかりません。

 

ただ、共通しているのは、共に約60年という長いキャリアがあることです。

 

1961年11月にアメリカの20才の若者が、1枚のアルバムを吹き込みました。

 

自分声と自分で弾くギターとハーモニカだけ。

総制作費は、わずか402ドル、と言われています。

 

当時のアメリカの402ドルがどれだけの価値があるか分かりません。
でも日本円に換算して約14万6千円。60年に発売されたホンダCB72が18万7千円、ヤマハYDS1が、18万5千円だったことを思えば、あまりにも安い制作費でした。

 

このアルバムは発売当時ほとんど売れなかったそうですが、その後のディランの活躍から、もっとも利益率の良いアルバムになったわけです。

 

 

 

まとめ

 

継続は力なりとよく言われます。

 

どんな世界でも、一時的にセンセーションを起こす人や出来事はたくさんあります。
でも何十年も活動を続ける人、売れ続ける商品は少ないです。だから偉大です。

 

そこには単に続けたいという本人の意思にプラスして周囲の支持がないといけないからです。

僕は、2年前にディランのコンサートに行ってきました。

 

その真摯なステージ魂と、俺は懐かしい曲を歌いに来たんではないとばかりに古い曲も新しいアレンジで聴かせる、そのプロ根性に感動しました。

 

続けていること、続いていることには訳があるとなにか分かったような気がします。



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