YD-1は、ヤマハ初の2気筒エンジンを搭載して、
スポーティなイメージを強く印象づけたモデルです。
当時の日本車は、海外メーカーの影響を受けたモデルが多かったですが、このYD-1は、オリジナリティを追求することに重点が置かれました。
開発もエンジニアリングよりデザイン先行で進められ、
美しいスタイルと共に、日本人の体格に合ったコンパクトで乗りやすい
ボディサイズが採用されました。
ヤマハYD-1
空冷2スト並列2気筒
排気量:247cc
最大出力:14.5ps/6,000rpm
最大トルク:1.9kg-m/4,000rpm
車両重量:140kg
最高速度:115km/h
価格:\185,000
発売:1957年4月
2サイクル2気筒のエンジンは、当時としては革新的で、シングルシートの1人乗りロードスポーツバイクとして登場、2輪トラックと呼ばれる実用車全盛の時代に新しいイメージを与えました。
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パイプ・プレス併用式バックボーンフレーム、“文福茶釜”と呼ばれた15L燃料タンク、現代的なサスペンションのストロークも長く、16インチ小径タイヤを採用したデザイン的なまとまり、そしてその走りっぷりは時代をはるかに超えていました。
このYD-1の登場で日本のオートバイは、実用からスポーツへと現在につながるコペルニクス的転換が行われました。
YD-1が発売された1957年(昭和32年)は僕が生まれた年。
僕が物心ついた頃は、街にオートバイがたくさん走っていました。
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