1950年代から1960年初頭にかけてのモーターサイクルメーカー各社の凌ぎあいは、まるで三国志の覇権争いの見るかのような激しいものでした。
戦後の群雄割拠の時代から次第に現在の4つのメーカーになって行くのですが、その残ったメーカー同志の競争も激しいものでした。
1958年(昭和33年)に発表されたスズモペットSM-1は、スズキの自信満々のモデルであり、日本のモペットブームの火付け役でもありました。
ところが同じ年ホンダの放ったスーパーカブは、経済性・耐久性を備えた高性能を有し、愛らしいスズモペットSM-1の築城を一括してしまったのでした。
そこでスズキはモペットに経済性だけを優先させてしまったことを反省し、スタイルに流行性も取り入れた性能優先のモペットを開発しました。
スズキセルペットMA
空冷2スト単気筒
排気量:47.6cc
最大出力:4.0ps/8,000rpm
最大トルク:0.38kg-m/7,000rpm
車両重量:58kg
最高速度:75km/h
価格:\58,000
発売:1960年
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50cc初の4段ロータリーミッション、セルスターターを装備したセルペットMAは、最高速度80km/h、0→400m加速24.9秒という駿足で、
スズキのモペット市場を奪回することに成功したのでした。
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